中1 比例 グラフの描き方 その前に
比例の式は
y=ax
なんて習います。
a:比例定数
他にも
傾き
変化の割合
という言い方もあります。
まとめると a は
比例定数
傾き
変化の割合
と 3つの呼び名があるわけです。
ここで ポイントは
どれも
となることです。
xの増加量は グラフの 横 方向
yの増加量は グラフの 縦 方向
たとえば、
y=2x なら
2=2/1
と
分数にして考え
xの増加量は 1 :グラフの横方向
yの増加量は 2 :グラフの縦方向
グラフを描くときは
原点 から
横 方向に 1
縦 方向に 2
これを繰り返していくと
グラフが出来上がります。
実際に、動画で確認しましょう。
下のグラフは
y=ax で aが 0.5~8 まで 変化しています。
aが大きくなると 傾きが急になります。
上り坂が急になるイメージですかね。
ちなみに
y=ax で aが -8~8 まで 変化させると こんな感じです。
aが マイナスの時は
下り坂になりますね。
最後にもう一度
y=ax
の
a は
です。
以下は中2で学習する
一次関数です。
https://www.desmos.com/calculator/dcd4ga3cq9
y=2x+b
傾きは 2です。
bの値を 変えております。
見ると 分かるのですが、
平行移動していますね。
つまり、 傾きが同じだと
グラフは平行になる ということです。
必要条件、十分条件。問題量をこなして理解する。
必要条件、十分条件が分かりにくい。
という高1生は、毎年います。
そんな生徒には、解説をしつつ、
問題量をこなして、感覚をつかんでもらい
理解につなげていきます。
以下は、問題です。
a,b は実数です。
下のア、イ、ウは それぞれ ①~④ のどれにあてはまるか。
① 必要条件であるが、十分条件ではない。
② 十分条件であるが、必要条件ではない。
③ 必要十分条件である。
④ 必要条件でも十分条件でもない。
ア
a≧0は、
が成立するための
イ
|a|<1 かつ |b|<1 は、
が成立するための
ウ
ab>0 は、
【解答・解説】
ア
a≧0 のとき
(これだけで分からない場合は、
aに 0、 +0.1、 +1 など
具体的な数字を
あてはめて考えると
理解できると思います。)
ゆえに
は真
次に
の場合は対遇を考えます。
(対遇)
について
であるから、真。
ゆえに
は、真。
よって ③が答え。
イ は これから解説します。
もうちょっと待っていてください。
ウ
ab>0 のとき
a>0、b>0(aもbも正)
または
a<0、b<0(aもbも負)
なので、
は成立する。
ゆえに
は 真
次に
のとき、
a=1、b=0 だと
ab=0 となるので、
は 偽
よって
は十分条件であるが、必要条件ではないので、
② が答え。
中2:1次関数 文章を関数にする。玉井中のワークから p55 2
ア
周の長さは 辺x 3っ分なので、
y=3x
これは、y=ax+b で b=0の場合の一次関数
だから
y=3x も 一次関数
イ
縦 × 横 = 長方形の面積
だから
両辺を ÷x すると(xで割る)
これは、反比例の式なので
一次関数ではない。
ウ
円錐の体積は
円錐の底面積は 円となるので
この問題では半径はx なので
まとめると
底面積は
高さは 5cmなので
円錐の体積 yは
となり、xの2乗となるので、
これは、一次関数ではない。
ちなみに xの2乗は 2次関数といって
中3で勉強します。
エ
水そうには、もともと 水が10L入っていますので
0分のときの 水そうの水は10Lです。
毎分2L入れるので、 2ずつ増えていきます。
それを表にすると
y=10+2x
2xの項を前にすると
となり、
これは、一次関数となる。
以上
中2:1次関数 文章を関数にする。p60 問2 玉井中、幡羅中の教科書から
【解答・解説】
(1) 300g あり、
100g 使ったら
200g(300-100) 残る。
200=300-100
残り=300-使った分
y=300-x
y=ーx+300
となり、 1次関数です。
(2)
みはじで 時間は
時間=道のり÷速さなので
道のり 10km
速さ 時速xkm
時間 y時間
上の式に当てはめて
y=10÷x
となり
これは、反比例の式です。
(3)
みはじで 道のりは
道のり=速さ×時間 なので
道のり y km
速さ 時速4km
時間 x時間
上の式に当てはめて
y=4×x
y=4x
これは、 一次関数です。
※y=ax+b で b=0の場合だね。
(4)
長方形で
縦 xcm は 2つ
横 4cm も 2つ
周囲の長さ yは その合計なので
y=2x+8
となり、1次関数。
(5)
球の表面積の公式
4 × π × 半径 × 半径
半径が x
表面積 yなので
y=4πx^2
となり、 xの2乗なので、
1次関数ではない。
ちなみに xの2乗は 2次関数といって
中3で勉強します。
以上。
中3:2次方程式 整数の文章題 p79 玉井中、幡羅中の教科書から 問1
問1
連続する2つの正の整数があります。
それぞれを2乗した数の和が145になるとき、
これら2つの整数を求めなさい。
【ヒント】
連続する2つの正の整数とは、
例えば
3、4 とか
10、11 などです。
小さい数に 1を足すと その次の数になりますね。
3 に1足すと 4
10に1足すと 11
小さい数が x とすると
その次の数は?
そう
x+1 となります。
つまり 連続する整数は
x と x+1 と表せるのです。
【解説】
ここからは、答えまで説明していきます。
小さい数を x とすると
連続する整数は
x と x+1 と表せます。
それぞれを2乗した数の和が145になるとき、
2乗なので
x^2 と (x+1)^2
これの 和 が 145 なので
x^2 +(x+1)^2=145 ・・・①
となります。
(x+1)^2を展開すると
x^2+2x+1
となるので、 ①は
x^2 +x^2+2x+1=145 ・・・①
2x^2+2x+1=145
2x^2+2x-144=0
両辺を 2で割って
x^2+x-72=0
因数分解すると
(x+9)(x-8)=0
x=8、-9
問題の条件は
正の整数なので
x=8 となり、
小さい数は 8 だから
連続する正の整数は
8、9 となります。
試しに計算すると
8^2+9^2
=64+81
=145
となり、問題に合います。
以上です。
中3:2次方程式 整数の文章題 p79 問2 玉井中、幡羅中の教科書から
P79
【問2】連続する3つの正の整数があります。
小さい方の2つの数の積が、
3つの数の和に等しい時、
これら3つの整数を求めなさい。
【ヒント】
連続する3つの正の整数とは
3、4、5 とか
7、8、9 などです。
4は、 3+1
5は、 3+2
ですね。
つまり
2番目の数→ 一番小さい数 + 1
3番目の数→ 一番小さい数 + 2
となるわけです。
では、一番小さい数を
xとすると
2番目の数→ x+1
3番目の数→ x+2
となります。
まとめると
連続する3つの正の整数は、
x、 x+1、 x+2
となるわけです。
【解説】
以下は答えまで説明します。
小さい方の2つの数の積が、
小さい方の2つの数は、
x、 x+1、 x+2
の中で
x と x+1 です。
積は 掛け算のことなので
小さい方の2つの数の積は、
x(x+1)
となります。
次に
3つの数の和(足し算)は、
x+ x+1 + x+2
となり、まとめると
3x+3
となります。
小さい方の2つの数の積と
3つの数の和が
等しいので
x(x+1)=3x+3
かっこを外すと
問題には正の整数とあるので
x=3
一番小さい数をxとしたので、
連続する3つの正の整数は
3、4,5 となります。