必要条件、十分条件。問題量をこなして理解する。

必要条件、十分条件が分かりにくい。

という高1生は、毎年います。

 

そんな生徒には、解説をしつつ、

問題量をこなして、感覚をつかんでもらい

理解につなげていきます。

 

以下は、問題です。

 

a,b は実数です。

下のア、イ、ウは それぞれ ①~④ のどれにあてはまるか。

① 必要条件であるが、十分条件ではない。

② 十分条件であるが、必要条件ではない。

③ 必要十分条件である。

④ 必要条件でも十分条件でもない。

 

 

a≧0は、  

 

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が成立するための 

 

 

|a|<1 かつ |b|<1 は、

 

が成立するための 

 

 

 

 

ab>0  は、

 

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【解答・解説】

 

a≧0 のとき

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(これだけで分からない場合は、

aに 0、 +0.1、 +1 など

具体的な数字を  

あてはめて考えると

理解できると思います。)

 

 

ゆえに

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は真

 

次に

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の場合は対遇を考えます。

f:id:kyouj-01math:20180912012740p:plain(対遇)

について

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 であるから、真。

 

 ゆえに

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は、真。

 

よって が答え。

 

 

イ は これから解説します。

もうちょっと待っていてください。 

 

 

 

 

 

ab>0  のとき

 

a>0、b>0(aもbも正)  

または

a<0、b<0(aもbも負)  

 

なので、

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は成立する。

 

ゆえに

 

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は 真

 

次に

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 のとき、

a=1、b=0 だと

ab=0  となるので、

 

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は 偽

 

よって

 

f:id:kyouj-01math:20180910004000p:plain 

十分条件であるが、必要条件ではないので、

 

② が答え。