必要条件、十分条件。問題量をこなして理解する。
必要条件、十分条件が分かりにくい。
という高1生は、毎年います。
そんな生徒には、解説をしつつ、
問題量をこなして、感覚をつかんでもらい
理解につなげていきます。
以下は、問題です。
a,b は実数です。
下のア、イ、ウは それぞれ ①~④ のどれにあてはまるか。
① 必要条件であるが、十分条件ではない。
② 十分条件であるが、必要条件ではない。
③ 必要十分条件である。
④ 必要条件でも十分条件でもない。
ア
a≧0は、
が成立するための
イ
|a|<1 かつ |b|<1 は、
が成立するための
ウ
ab>0 は、
【解答・解説】
ア
a≧0 のとき
(これだけで分からない場合は、
aに 0、 +0.1、 +1 など
具体的な数字を
あてはめて考えると
理解できると思います。)
ゆえに
は真
次に
の場合は対遇を考えます。
(対遇)
について
であるから、真。
ゆえに
は、真。
よって ③が答え。
イ は これから解説します。
もうちょっと待っていてください。
ウ
ab>0 のとき
a>0、b>0(aもbも正)
または
a<0、b<0(aもbも負)
なので、
は成立する。
ゆえに
は 真
次に
のとき、
a=1、b=0 だと
ab=0 となるので、
は 偽
よって
は十分条件であるが、必要条件ではないので、
② が答え。